仏右派共和党、極右との選挙協力呼びかけ 各党が連携模索
(VOVWORLD) - フランスの右派政党、共和党のエリック・シオティ党首は11日、今月末に予定されている総選挙でマリーヌ・ルペン氏が率いる極右政党「国民連合(RN)」との協力を呼びかけました。
マリーヌ・ルペン氏(Getty Images) |
シオティ氏はテレビ番組で「(両党は)同じことを言っているのだから、想像上の対立を作りだすのはやめよう」と述べ、「有権者の大多数がわれわれの協力を求めている」と強調しました。
しかし、共和党内ではこの提案に対する反発も見られ、離脱の動きが出ています。フィリップ・ゴセラン議員は、自身や多くの共和党議員にとってRNとの合意や連携は全く考えられないと述べ、新たなグループを立ち上げる意向を示しました。
10日の世論調査によりますと、RNは今回の総選挙で勝利が予想されていますが、過半数には届かない見通しです。そのため、下院の主導権を握るために協力相手を求めています。RNのジョーダン・バルデラ党首は、共和党の現職議員と候補者を数十人支援すると表明しました。
一方、エリック・ゼムール氏が率いる別の極右政党は、RNとの選挙協力について合意に至らなかったことを明らかにしました。また、左派政党は統一候補を擁立する方針を示していますが、まだ正式な合意には至っていない状況です。(ロイター)